青いトマト

できれば赤くなりたい。いつの日か

映画ゆるキャン△、どうだった?

2022年7月1日全国上映の映画ゆるキャン△を見てきたので、その感想などを。
レイトショーだったんだけど、結構人多くてびっくりでした。
そしてパンフは売り切れてました。その事自体ショックだったけど、通販で買えるらしいのでなんとか持ち直しました。

パンフ代わりに買ったコンボセットのオマケ


本記事はネタバレを含むかもしれません。






この記事が読まれる回数はあまりにも少ないと思うけども。
一応、皆さんどうでしたか?と聞きたい。
劇場に行って、ゆるキャンってこんなに大勢の人を集められるコンテンツなんだ*1 って思って、いざ見てみて。
その日見た人、今日見た人に直接感想を聞きたい。


個人的には、まあこんなもんだよねって感じだった。
日常系アニメの、普通のきららアニメの劇場版って感じだった。
まあまあ面白かったけど……あんだけの人に期待されてたコンテンツの映画なのかなって感じ。

一番勿体ないな~と思うことは、全体的に見てこれ映画でやる必要ある?って内容だったこと。
ストーリーは凡だし、作画や背景、劇伴も、劇場アニメならではのクオリティ……ではなかったような気がする。*2
自分は映画館に行って見るのは1回だけで十分だなって思った。もしよっぽど魅力的な特典があれば行こうかな。

あと、自分はゆるキャンの現在から数年後、野クルメンバー達がどう変わってるのかを見たかったんだけど、そもそもキャラクターの心理描写などが少ないと思った。
そもそもゆるキャン自体がシリアスシーンとかほとんどない、キャラクターよりもキャンプの魅力を押し出すような作品なのかもしれないけど、でも舞台を数年後にしたんだったらキャラクターの変化をもっと際出せてくれたほうが良かったんじゃないかと思う。キャンプ場を作るのがメインのストーリーだから、それに立場とかが見合うように野クルを社会人にしましたってだけな気がした。自分が変な期待をしてただけなんだろうか?

ストーリーに関して言うと、もうこれは凡庸としか言いようがない。所々のコメディはもちろん面白かったけど、全体的な話は特に感慨深いものでもなんでもない。これもそもそもになっちゃうけど、ゆるキャンはストーリーよりも雰囲気重視の作品なので、ゆるキャンにストーリーの面白さを求めるのは酷なのかもしれない。
でも、社会人になってなかなか集まれなかった野クルが、キャンプ場作りをきっかけにいきなり再集合して、誰も反対せずに「よっしゃ作るズラ!」ってなるのはあまりにも単純すぎやしないだろうか。「いや~仕事が忙しくて……」とか「毎週遠い地元に帰るのはちょっと……」ってなるのが一般的社会人だし。
で、中盤あたりに一応シリアスシーンが入るんだけども、ぽっと課題が出てきて「まあそうなるわな」っていう展開。伏線も何もあったものではない。そのシリアスシーンで出てきた障害を何とか解決するんだけども、これもあっさり解決してしまうので、エンディングにおけるカタルシスが何もなかった。「何かゆるっと終わったな~」っていう感じだった。それはそれで良いのかもしれないですけどね。

だからやっぱり、映画を見終わった自分の感想としては「まあこんなもんか」って感じ。
見る前の「数年後のゆるキャン!?しかも原作者監修!?絶対見ないと!」って気持ちが、タイトルそのままにゆるっとどこかに行ってしまった。
批判ばっかりになっちゃったけど、細かいシーンで見ると、面白いところは結構ある。だから見る価値がないわけではない。*3 でも今すぐに見たほうが良いってわけではないし、繰り返し見に行く必要も、多分ない。そんなアニメでした。
以上。

*1:同じ劇場できんモザThankyouやってたときはガラガラだったのに

*2:そもそもTVシリーズゆるキャンのクオリティが良すぎて、それに慣れてしまったのかもしれない

*3:ネタバレになるからここでは言わないが